北国の歴史 1
1933(昭和8)年に給与予定地の無償付与が決定してようやく落着するが、
今日、1899(明治32)年制定の「北海道旧土人保護法」の扱いをめぐって問題が起きているように、
アイヌの人たちの権利保護に関しては現在も不十分なままである位旧近文アイヌ給与予定地は現在の緑町・錦町・北門町を中心とする地域であるが、
この一帯は市街地化が進み、給与予定地であった形跡はほとんどみられません。
しかし、ここに住んだアイヌの人たちの足跡は、北門町11丁目の川村力子トアイヌ記念館や錦町の北門中学校前庭の知里幸恵文学碑にうかがうことができる。
前者はアイヌ自身の手になる道内最初のアイヌ民俗資料館であり、後者の知里幸恵は、言語学者知里真志保の姉で、『アイヌ神謡集』を著すなど、アイヌ伝承の収録と翻訳に努めました。